こんにちは。
高知県須崎市の観光漁業センターから釣り情報をお送りします。
須崎市の東部に位置する、浦ノ内湾という鯛の養殖が盛んな場所があります。
18.8kmにもおよぶ横浪半島に囲まれた穏やかな湾は、昨今高知県内屈指のアカメの密度があることが知られつつあり、
アカメ狙いのアングラーの方が増えてきております。
アカメは釣り人の間では有名な魚で、小説家の開高健さんが日本の3大怪魚と称するうちの一種です。
ちなみにほかの2種は琵琶湖にいるビワコオオナマズ、北海道のイトウです。
光を目に当てると、反射具合で目が赤くなるところから赤目=アカメです。
主に高知県や宮崎県の沿岸から汽水域に生息し、数は少ないものの大分県や愛媛県、徳島県、紀伊半島、
遠く離れたところでは静岡県の浜名湖、一度だけ東京湾での捕獲例もあります。
しかしながら、個体数が多いのは高知県と宮崎県であり、宮崎県は捕獲禁止、高知県は以前は絶滅危惧種に指定されておりましたが、
現在は県独自の「注目種」に分類されています。
県が作成したアカメのチラシです。左上の縞々の個体が幼魚個体です。大きくなると、縞々が消え、その下の銀色一色の個体になります。
一番の特徴はやはりその目です。私も実物を見たことがあるのですが、本当に赤く光ります。
手軽なところだと、桂浜水族館で見られます。
チラシの裏面です。
これから高知県へアカメを釣りに来られる方はぜひ、これら5点をふまえてアカメ釣りをしていただければと思います。
●釣ったアカメは再放流しましょう。(キャッチ&リリース)
●無用な殺傷はやめましょう。
●販売目的のアカメの捕獲はやめましょう。
●捕ったアカメを他の地域に持ち出さないようにしましょう。
●他の地域で捕ったアカメを持ち込まないようしましょう。
釣り人から提供していただいたアカメの写真、106cm。
また高知県のホームページにもこれらの情報が載っておりますので、参考にしてください。
注目種とは?ですが、県のHPによると、
「注目種とは今すぐに絶滅するおそれはなく、高知県版レッドリストには該当しませんが、特徴ある分布や生息の状況から本県の自然を代表すると認められる種です。」
とのことです。
他にも高知県で定める注目種リストもありますので、高知県の生物全般については下記になります。
もっともアカメの密度が濃いのは宮崎県と高知県ですが、宮崎県ではアカメの捕獲は禁止されており、高知県が主なアカメ釣り場になっていることから、
浦ノ内湾を擁する須崎市全体の資源釣り振興の一環としまして、当観光漁業センターでも県が行っているアカメの
指定などを紹介させていただきました。
須崎市の浦ノ内湾に、これからアカメ狙いに来られる方は、ぜひ上記の高知県のアカメの取り扱い方に関する
5つのお願いを守っていただくよう須崎市観光漁業センターからもよろしくお願いいたします。
こちらは104cmのアカメ。
では、ここからは浦ノ内湾に浮かぶ釣りイカダの紹介です。
現在、須崎市の浦ノ内湾にはイカダが9つあります。
すべてイカダ組合に加入しているため値段は統一されており、一日、高校生以上1人3500円、中学生1人3000円、小学生2000円、小学生未満1000円となっています。
いずれのイカダも屋根付きで荒天時にも釣りが可能となっております。また、わたしもすべてのイカダにお邪魔したわけではないですが、お邪魔したところは、靴を脱いで上がれる綺麗な休憩室、ガスコンロ&飲み水付きで、アカメの餌となるボラやメジナを釣るダンゴ釣りに必要な桶やバケツ、網、スカリなども完備されていました。
以下、浦ノ内湾にあるイカダです。電話で前日までに予約を取ってお出かけください。また、渡し船の発着場所は渡船屋さんによって違うので、電話で予約を取るときに詳細な発着場所を聞いてからお出かけください。
①釣筏 矢野
矢野 大海
TEL:090-4332-6840
②深浦漁協支所
つり筏 深浦
TEL:088-857-0011
③冨永釣りイカダ
冨永 和彦
TEL:090-8694-9496
④釣筏 幸丸
福本 幸一
TEL:090-6883-3166
⑤洋仁丸
中内 順一
TEL:080-6396-5271(中内 洋仁)
⑥谷村渡船
谷村 正二
TEL:090-1003-1887
⑦高橋渡船
高橋 徹
TEL:090-8741-8321(高橋 馨)
⑧釣りイカダ 正木
正木 宏幸
TEL:090-3785-4216
釣りイカダのオーナーさん数名に話を聞くと、毎年バラつきはあるものの、大体5月下旬から11月上旬ごろまで釣れ続くそうです。
ルールを守ってアカメ釣りを楽しんでください。